派遣に関することについて

彼女が派遣として働く理由 派遣先は、派遣元と一定の事項を明記した労働者派遣契約を書面で締結することを義務づけられています。記載が必要な事項は、従事する業務内容や派遣される就業場所などです。この中で派遣先での就業条件については、就業条件明示書に記載して、派遣元から派遣労働者に交付しなければなりません。労働基準法などで規定された、派遣労働者に対する使用者責任については、派遣元と派遣先にそれぞれ複雑に配分されています。

そのため、労働者にとっては権利行使や使用者責任の追及が困難になることが多くなります。派遣労働者を受け入れた派遣先が、その労働者を別の派遣先に派遣することは2重派遣といわれ、明白な違法行為になります。同じように、派遣労働者の採用に派遣先が直接介入して、事前派遣や履歴書の閲覧をすることも違法行為になります。派遣期間終了後に、派遣先が派遣労働者を雇用することは望ましいことで、派遣元が派遣先との間でこれを制限する契約を締結することは禁じられています。

派遣先は、派遣労働者の国籍、信条、性別、社会的身分、正当な組合活動などを理由に、労働者派遣契約を解除することはできません。基本的に派遣元が使用者としての責任を負います。